[物語]うさぎとかめ

しょうぶ

むかしむかし あるところに
うさぎ と かめ がいました

うさぎ と かめ は
いつも きそいあっていました

おたがい ちがうところが おおいので
しょうぶは まいかい かったりまけたり

しげきを あたえあって
まいにち すごしていました

きょうのしょうぶは
かけっこです
ふたりは るーる をきめました

ようし あの おおきな き の
ところまできょうそうだ
はやくついたほうがかちだね

じゃぁはじめるよ

よーいどん

まず りーどしたのは
うさぎさんでした
ぴょん ぴょん
どんどん かそくしていきます

かめさんは いっぽ いっぽ
ちゃくじつにすすんでいきます

まわりでは
いつも しょうぶのゆくえを
みまもっているどうぶつたちが
おおきなこえで おうえんしています

ぴょん ぴょん ぴょん ぴょん
うさぎさんは どんどん
りーどを ひろげていきます

でも かめさんは あきらめません
いっぽずつ いっぽずつ
ちゃくじつにすすんでいきます

ふたりのしょうぶを
いつもみているどうぶつたちの
おうえんにも ねつがはいります

いけー いけー うさぎさんー
まだ ぎゃくてんできるぞ かめさんー

そんなこえをうけて
ふたりはどんどんすすんでいきます

ごーるまえ

ごーるの すこしてまえ
うさぎさんに
おおきなへんか がおきました

ぴょん ぴょん ぴた
なんと うさぎさん
とまっちゃいました

かんきゃくの どうぶつたちは
みんなびっくり

とまったうさぎさん は
ちからをためて
ぴょーーーーん!
とおおきな じゃんぷ

かんきゃくからは
おおきなどよめきのこえ
みんなそらを みあげました

おおきくじゃんぷした うさぎさんは
そのまま ごーーーーーーーる!

かんきゃくのどうぶつたちは おおもりあがり

しょうりしたのは

うさぎさん
さいしょから すたーとだっしゅをきめ
さいごまで きをぬくことなく
はしりきりました

そしてさいごでは
こんしんのちからを こめた
だいじゃんぷ

こんかいのしょうぶは
うさぎさんのあっしょうでした

そこから たつこと
すうじゅっぷん
かめさんも いっぽいっぽすすみ
しっかりとごーーーる

はしりきりました

かんきゃくの どうぶつたちも
みんなくちぐちに さけんでいます

ふたりともよくがんばった
おまえたちの しょうぶは
こんかいも さいこうだったぞ!

おまえらさいこうだぜ
いぇーい!

たくさんのかんきゃくのおうえん
そして しょうぶをやりきった ことで
うさぎさんもかめさんも とてもまんぞくそうです

しょうりしゃいんたびゅー

しょうりしたうさぎさんは いいました
みんないつも おうえん ありがとう

こんかいはね
ぜったいに さいごに
おおきなじゃんぷしよう
ってきめてたんだ

だって
ぜんかいの しょうぶでは
さいごに きをぬいて
かめさんにまけちゃったからね

かめさんは
ぜったいさいごまでやりぬく
ってことをしっている

だから
こんかいはさいごに
おおきなじゃんぷをして
じぶんがかわったことを
しょうめいしたかったんだ

こんかいは おもいどおりに
さいご こんしんのちからを
ためたじゃんぷができたよ

かめさん
すてきなしょうぶを ありがとう
つぎのしょうぶも ぜったいまけないからね

かめさんいんたびゅー

かめさんは
いんたびゅーでこういいました

ぼくは ぜんかいかったから
こんかいも かてるとおもったんだ
うさぎさんが ぜんかいとおなじように
さいごきをぬくとおもったんだよね

もちろん うさぎさんのことはきにせず
ぼくは ぼくなりにやりきる
それだけを かんがえてすすんだよ
こんかいはまけちゃったけど
つぎはかてるようにじゅんびしようとおもうね

ぼくらは たくさんしょうぶをしているし
まいかい かったりまけたりだけど
うさぎさんとのしょうぶは かってもまけてもたのしいよ

だって だれかときそいあって
おたがいにせいちょうできるからね
つぎこそは かつぞってきになるし
うさぎさんが がんばっていることも
しっているから
じぶんもまけないぞってきになるからね

あ やっぱり

ひとつだけ ていせいさせて
かってもまけてもたのしいよ なんて うそ
まけたらとってもくやしいよ
そして かったらとてもうれしいよ

だから
つぎかつために
いろいろかんがえるんだよ

こんかいはまけちゃったけど
また つぎのしょうぶにむけて
じゅんびしようっと

うさぎさん
つぎはまけないからね

こうして
うさぎとかめの しょうぶは
つづいていくのでした

おしまい

-物語

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