昔々、小さな村に元気で明るい女の子、サリーが住んでいました。彼女は夜空の星々が大好きで、毎晩ベッドの窓から星空を眺めては、それぞれの星が持っている物語を想像していました。
ある晩、窓の外を見上げていると、一つの星が他の星よりも明るく輝いているのに気づきました。その輝きはそれまでになく、まるでサリーに何かを伝えたいように見えました。
「あの星、私に何かを伝えているみたい。」
次の日、サリーは早朝からその星を探しに出かけました。森を歩き、川を渡り、山を登りました。やがて彼女が到達したのは、見たこともない美しい光で溢れる場所でした。そこには、その明るい星が地面に落ちてきて形成した巨大な結晶が輝いていました。
サリーはその結晶に手を伸ばすと、素敵な声が響き渡りました。「お前の心の明るさが、私をここまで導いてくれたのだ。ありがとう、サリー。」
驚いたサリーが振り返ると、その声を出したのは結晶から生まれた美しい妖精でした。妖精は微笑んで言いました。「お前の心の明るさは、星よりも輝いている。それを忘れないで。」
それからというもの、サリーの村では、どんなに暗い夜でも、彼女の笑顔が星のように明るく輝き、村人たちを幸せな気持ちにしていました。
そして、サリーは語るのでした。「私たちの心の中には、星のように輝く力があるんだよ。だから、どんなに辛いことがあっても、心の星を輝かせ続けて。」
おしまい