[物語]「Cute Pigs」豚の美容師

はじめに

どうも。ウルスです。これは「Cute Pigs」のストンリー。そう豚の物語。ハラペーさんの「Cute Pigs」という豚ブランドの美容師作品を購入させていただいたので、物語を作ってみました。たしか消防士さんの時に途中まで作ったものもどこかにあったような。。まぁそれは良いのですが物語があるブランドって強いですよね。なぜ強いのか。それは感情移入できるから。そう心が動かされるともっと好きになる。あの子を見ているとドキドキする。そういうことですよ。熱い夏になりそうですね。

では、美容師の豚さんの物語。はじまりはじまりー。

[物語]豚の美容師

これはある豚の勇気と友情の物語。

ある所に子豚がいました。彼の名はビトン。豚界の美の巨匠。美豚一家の一豚として生まれ。周りからは新たな豚主の誕生だと称えられていました。

荒れていた小豚時代

ビトンは生まれてからちやほやされて育ちました。それもそのはず。待ち焦がれていた美豚一家に生まれた新しい命。そう彼の誕生は多くの豚たちの夢であり希望でありそして彼らの夢を託す存在だったのです。そしてこの物語はビトンの少年自体。いや小豚時代から始まります。さてさて少豚時代。小豚時代彼はどんな性格だったんでしょうか。まさに豚界のサラブレッド。気になりますね。

子豚のビトン。彼はとても気性が荒く。来る日も来る日も周囲の小豚との喧嘩が絶えません。有り余るパワー。そして周りからの期待。そしてプレッシャー。彼の荒れた日々は彼自身が作り出したもの。そして彼の周りの環境が作り出したものでした。父豚との衝突。母豚の愛。そして祖父豚、祖母豚との関係。いくつかの理由で彼は大変荒れた小豚時代を過ごしていました。

喧嘩そして夢

ある日もビトンは喧嘩をしていました。今日の相手は最近噂を聞いた隣街の豚幼稚園のボス。ゴードンでした。彼は豚。いや、イノシシ。そう。見た目はまるでイノシシのような色合い。そしてガタイのよさ。周りからも明らかにゴードンは別格だ。そう言われていました。

そして始まる喧嘩。腕に覚えのあるビトンでしたが今日は苦戦しています。突進。そして衝突。幾度となく繰り返される衝撃の場面。いつもなら数回で決着が付くのに今日は終わる気配がありません。

二豚は日が暮れるまで戦っていました。当時を知るニ豚の友人はのちにこうインタビューに答えています。あの戦いは伝説だよ。そう。俺らの間ではこう言われてるよ。ニ豚の2トンの衝撃。ぶつかる度に豚幼稚園が揺れるんだよ。地震かと思ったよ。食べようと思ったエサが揺れてなかなか食べられなかったよ。あんな衝撃は後にも先にもあの時だけだぶー。

決着

もう観客もいなくなった夜。決着がつきました。最後の力を振り絞った滑走。そして衝突。なんと二豚とのその場に倒れ込みました。レフェリーなんていません。さあどちらが立つのか。さあ。さあ。さあ。

ビトンが目を開けると。ゴードンが立っていました。勝ったのはゴードンでした。ただゴードンは言います。ビトン、お前はこれまで戦ってきた奴らとは違う。俺の負けだ。少し早く俺が目覚めただけで、今まで気を失ってたぶー。

ゴードン。お前の勝ちだ。ただ、気持ちのいい戦いだった。俺はこれまで怒りに任せて戦っていた。俺が一番だと思っていた。そして相手の事を考えた事もなかった。だがこうして負けて分かった。おれはまだまだだ。世界は広いな。

脱走そして上京

こうして孤独だった二豚は親友となったのでした。それからは事あるごとに時間を共にしました。ある日は喧嘩。ある日はふざけ合い。ある日はバトミントンを一緒に。ある日は夢を語る。二人は友として新しい世界を経験していました。

なあゴードン。お前大きくなったらどうするんだ。うーん。決まってないなぁ。俺は元々こっちの豚じゃないし。親豚もどこにいるかよくわからないし、何も決まってないぶ。ただ豚と違う事をしたい。これだけは決まってるんだぶ。お前はどーするんだ。ビトン。

俺はこれまで周りから美豚一家の豚主のになるって言われてきた。でも俺は俺だろ。誰かが決めた道を進むなんて嫌なんだよ。ビトンという俺だけの名前。そして豚生があるだろ。お前だから言うけど俺はこの豚幼稚園を脱走してTONKYOに出ようと思ってるんだ。

夢と訓練

そうか。いい夢だな。ビトン。俺はお前ならどこでだって生き抜いて行けると思う。そしていつかお前が満足いくお前だけの豚生を歩めると思うぶ。応援してるぶ。こうして二豚は熱く語り合うのでした。

しかしその日は急にやってきました。いつもいる所にゴードンがいません。あれ。おかしいな。あっちかな。そこにもいません。あれ。ゴードン。今日は突進の訓練するって息巻いてたのに。

別れは突然に

そこにゴードンの友豚が来ました。やあビトン。え、ゴードン?聞いてないのか。まぁ、急だったしな。ゴードンはもうここにはいないよ。どこか遠い豚舎に連れてかれていったよ。もう戻ってくることはないだろう。

なんだって。そんな。アイツに借りた布団。まだ返してないのに。それに今度あのうどん食べようって言ったのに。ストンとビトンは膝を着きました。彼が寝る時以外で膝を付いたのはゴードンとの最初の戦い以来でした。

TONKYOへの道

悲しい別れから数年後。ビトンは計画通り豚生を変えるカケに出ます。そうです。豚舎からの脱走。今日は決行の日。彼は荷物をまとめ、TONKYOへ行く準備をしていました。沢山の荷物の中にはゴードンの布団もありました。

そしてまだ誰も起きていない朝方。ビトンは一人。いや一豚。TONKYOへの道。そう。彼が自分で選んだ道を進み始めるのでした。TONKYOへの長い旅路。ビトンは期待と不安の混じり合うその道のりを一歩一歩進みます。長い道は過酷なものでした。トンネルを抜け。ひたすら歩く。熱い日差しにはトンガリ帽子がほしい。そしてBGMはそう。彼のオハコ。トントントントンひげ豚さん。

新しいストンリー

そしてたどり着いたTONKYO。目眩く世界。見たこともないような豚達。お店。豚舎。食べ物。あらゆるものがトンデモナイ。こうして上京を果たしたビトンの新しいストンリーが幕を開けました。

ビトンはもう大人。いや、大豚です。TONKYOで大豚が生活するには働く必要があります。実はビトン。かなり計画性を持った豚。さすが美豚一家の豚主の期待をかけられた豚。仕事はもう見つけていました。

働く豚とサウナ

彼はまずTONKYOで美容師として働く事を決め、夜な夜な特訓をしていたのです。練習台は友豚達。豚舎に落ちていたハサミを手に入れ、カットの練習を毎日やっていました。そして働く場所も事前に調査し、連絡を取り付けていました。

安宿に泊まったビトン。持ってきた布団を敷き。TONKYOまでの疲れを癒しました。さすがTONKYO。安宿に備えつけられていたサウナという蒸し風呂は最高でした。汗が毛穴という毛穴から飛んで行く。

再開

トントン。美容室の扉を叩くビトン。そこに現れたのはなんと。そうです。あのゴードンでした。

おお、ビトン。会うのは久しぶりだな。よく迷わず辿り着けたな。やあゴードン。久しぶり。あれ。またデカくなった?。ああ、俺はトレーニングしてるからな。毎日1トン重りを使ったトレーニングだ。ビトン。今お前と戦うなら負ける気がしないな。でもお前もなかなかいい顔つきになったな。あそこから歩いて来るとはいい根性だ。

そういえばゴードン。これ返すよ。ビトンは以前ゴードンから借りた布団を取り出した。おぉ。あの時貸したやつか。いや、悪いけどそれは受け取れないよ。俺は今ベッドで寝てるからな。それにお前それ一回も洗ってないだろ。え。バレたか。
豚美容師ビトン
こうしてビトンはゴードンの元で働き始めることとなった。やはり働くということは大変だった。お客様の接客。そして会話。そして一番苦労した事といえばシャンプー。いつもシャンプーがお客様の目に入りクレームとなる。こんな問題を繰り返していた。布団を洗わない。そんな部分からも垣間見えるビトンの清潔への無トン着さ。

才能を持つ豚

しかしビトンは素晴らしいセンスの持ち主であった。シャンプーは全然だめ。ただ、カット。そう。髪を切り、形を整える。これには抜きん出た才能を持っていた。髪を切ったお客様が帰ったあとにパートナーから褒められる。え。どこで切ったの?素敵。最高。まさに美豚。最高の豚コンテストの受賞者も毎回指名で来る。ビトンがこの美容師業界で有名になるのに時間はかからなかった。

彼を当時から知るインフルエンサーはこういう。彼にはオーラがあった。会った瞬間に引き込まれるんだよ。そして彼のカットはまるでオーケストラ。彼は時に指揮者に。時に演奏者として最高の時間を過ごさせてくれる。クラシックでもヘビメタルでもなんでもこいなんだよ。あの髪をカットする音。そしてテンポのよい会話。全てが最高だよ。

カリスマ美容師

こうしてビトンは豚美容師業界では一躍有名な存在となった。彼に髪を切ってもらうと成功する。美しくなる。モテる。そんな噂すら流れる始末。彼の名前を入れたシャンプーや服。化粧品。コットン。あらゆるものが飛ぶように売れた。彼の元には流行に敏感なアイドル。俳優。政治家。事業家。多くのインフルエンサーがやってきた。

そしてゴードンもビトンの成功を喜んでいた。ビトン。お前は才能に溢れた豚だ。そしてその才能を開花させるための努力を惜しまなかった。お前が栄光の陰で苦しみ。そして努力をやめなかった事。俺はみていたぞ。お前は最高の豚だぶ。ゴードン。お前も最高の豚だ。俺に美容師のイロハ。そして経営者になるためのノウハウを厳しく教えてくれた。ありがとう。

素晴らしき未来

こうしてビトンは自分のブランドそして店を立ち上げることとなった。もちろんゴードンとの関係は変わらない。ただ、一つだけ違うこと。それはビトンの店のオーナーはビトン。つまり、彼は一国一城の豚主となったのだ。美豚一家の豚主。その人生は実現することはなかったが、彼は自分で作り上げることができた。そしてその過程において助けてくれた多くの豚友。彼らからの多くの花が店先に飾れていた。

店は初日から大繁盛。限定の予約サイトはクリック戦争が行われた。数席しかない当日券の抽選には長蛇の列。そして始まるビトンの新たなストンリー。そう豚伝説。彼の物語ははじまったばかり。多くの豚の美をさらに素敵なものにする。そして彼らの人生に彩をプレゼントする。そんな素晴らしき未来が始まる。

ビトンの物語ははじったばかり。ゴードンから受け取ったバトンは常に胸のポケットに。

さいごに

いかがでしたでしょうか。ビトンとゴードンの素敵な物語。友情。勇気。そしてギブの精神。最後にね。「バトン」が繋がっていく。そんな場面も素敵ですね。そして作品内に散りばめられた「トン」そう「豚」そんな視点でもう一度見てみるもの楽しいかもしれませんね。あ。こちら本にする際はぜひ私ウルスまでご連絡ください。素敵な豚美容師の物語。ぜひですね。本にしてカリスマ美容師がいる。もしくはこれかカリスマ美容師になる人たちに届けましょう。きっと彼らも似たような物語の途中にいるのかもしれませんからね。

髪を切ると気分も変わってまた新しい気持ちで生活できますね。ということで皆様。素敵な髪型で素敵な毎日をお過ごしください。

最後までお読みいただきありがトンございます。

2022年夏ベリーショート最高 ウルス

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