[事例]NFT運営MODなりすまし詐欺-「では運営と直接連絡を取りますね」

はじめに

前回は被害者と詐欺師(購入希望者)の接触までの内容をまとめました。

今回はその後ディスコードに呼ばれて運営の偽MODが登場した場面。こちらの状況と問いを見ていこうと思います。

運営になりすました偽立会人

※この画像は実際にあった詐欺事例です。本情報を公開することは公益性が高いという意図の元、実在の人物や団体名を隠さず記載しております。

購入希望者に呼ばれたディスコード。そして登場する運営を名乗るMOD。MODとはModerator、モデレーター。つまり「管理者、管理人、仲裁者」のような意味を持ちます。今回でいうとNFTプラットフォームの運営者。立会人ですね。では誰が彼を呼んだのか。それは、今回NFT作品を買いたい。でも不安だ。そう言い始めた人ですね。

問い

・誰が彼を呼んだのか
・なぜ自分は彼が本物だと信じたのか

彼は本物か

ディスコード内は閉じた空間です。もちろん誠実な人が多いかとは思いますが、中には詐欺師がいる可能性もある。そして今回のMODのアカウントには権威性のある情報が記載されている。この権威性というモノは危険です。着ている服。アイコン。名前。肩書き。それはただの情報ですが、信じた場合は価値が変わってきます。お医者さんがこれは風邪です。そういうのと、一般人がこれは風邪です。この違いは大きい。そして今日初めてあったあの人。その人の名刺は本物でしょうか。

・この肩書きは本物か
・本物ならそこに本物の歴史があるか

もし彼が本物であれば、その歴史がどこかに残っているはずです。運営に直接問い合わせるのも手かもですが、権威性ある人は忙しい。なので、すぐに連絡がつかない可能性もある。ではどうするか。権威性ある人の特徴。どう水準の権威性ある人と繋がっている。もしくは、それを証明するだけの定量的情報がある。その本質的情報にたどり着くことができれば、彼が本物か自分で見分けがつくかもしれません。

5W1Hというアプローチ

ただ、相手は高等な技術を持つ詐欺師。この場合は相手も情報を偽装したり、さくらを使ったりします。口コミも詐欺師が書いたものかもしれません。この問いの攻略法の一つは5W1Hかと思います。真実が何であるかの保証はできませんが、このアプローチで違和感がある場合は、信頼するのはもう少し待った方が得策かもしれません。

いつ(When)
・開始、期間はどのくらいか
・最近始めたのはアカウントが消えたからか
どこで(Where)
・どの場所でやっているか
・なぜここにいるのか
誰が(Who)
・相手とその関係者は誰か
・他の権威性とのつながりはあるか
何を(What)
・具体的に何をどのくらいやっているか
・またそれはどうしたら特定できるか
なぜ?( Why)
・なぜなぜなぜ
・あらゆるなぜの答えを探そう
どのように(How)
・どうやって繋がったのか
・なぜ彼はMODを呼べたのか
・彼が呼べたなら私も別ルートで呼べるはず

いろいろありますが、私が感じたのは一番最後。「相手が直接MODを呼べたなら、私からも直接運営に問い合わせて呼べるはず」または「彼が本物のMODなら、運営経由で連絡をさせることは可能」つまり「あなたが本物か確認したいので、運営アドレスから私にメールをしろ」これが初手で使えたなら運営関係者かどうかの判断がつきそうですね。

では、NFT運営本体と直接連絡をとりますね。ウルス

とはいえ、これを即座に思いつくことは相当難しい気もします。重要な取引であればあるほど、本質的情報源からの連絡による証明。これをやってもらう。これに対してたった一言でも言い訳しようものなら、疑いの目を大きくしても良いかもしれません。

さいごに

今回はMODという自分も実際はまだよくわかっていない人が登場しました。知らない言葉や知らない商習慣。これが出てきた時は混乱に陥る可能性があります。そんな時には一度自分が何がわからないのかを把握するために、自分で調べる。人に聞く。これが有効そうです。もし詐欺対策という観点であれば「MOD 詐欺」この単語と詐欺を組み合わせて検索する。これだけでざっくりとしたリスクは潰せるかもしれません。検索自体はスマホでもPCでも約一分あれば対応できます。詳細ページまで見なくても良いので、ざっと検索結果を眺めてみるのも手かもしれません。

2022年 ウルス

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