広く大きく美しく
広大な海が大好き。「沙」。この文字を見ていると海の映像と香りと声がやってくる。海はいい。広くて。大きくて。包み込んでくれて。それでいて強い。循環した水と水蒸気と氷という3つの顔を持つ存在の中で、最も多くの時間を持っている存在。この広い海を思い出すのは何でだろう。父と母が出会い。母から生まれた。母の中のあの時間を思い出すからだろうか。全てが海だった時代。
一歩二保三帆
水を意味する3つの歩み。砂浜を歩く少女。広大な海との境界線。型を押された命の足跡。このスタンプのコンボ。形作られた軌跡の川。白き砂地に描かれたその絵画は少しの間形を保つ。そしてメトロノームのように消えていく。儚き夏の日。水平線に靡く矢印という帆。どこへ向かうのか。私の中の新しい大陸が呼ぶ声が聞こえる。
真偽
真実の声と偽りの声。どちらも私の声。見極めよう。そして踏み出そう。囁きという少ない水。でもそこには無数の真実と偽りが混ざっている。広大な海。広大な世界。広大な宇宙。その全てから届く想い。音。光。私がここにいる理由は何か。そして人生という少しの会話で何を語ろう。本当はたくさんの人生を生きたい。たくさんの映画の主人公になりたい。でも人生は一度きり。そして私は一人。
皿
「皿」「サラ」「SARA」「沙羅」異国風の情緒ある響き。三角形の国の匂い。今日は何を食べようか。暑い日にはスパイスの効いたカレー。お気に入りのお皿と冷えていないラッシー。大切な人との最高の時間。そこにSARAはある。時に割れてしまう皿。でも食事という命をもりつけ。体内に取り込むために存在する皿。ひとときの出会いと別れ。そして融合。沙が織りなすエトセトラ。少食でもいいじゃないか。本当に必要なものは少ないのだ。
諸行無常
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす。
移りゆく栄枯盛衰。時に豊かに。時に貧しく。世のすべての現象は絶えず変化。波形の山と谷。移動平均線が水平線になる時は最後。オーケストラという波長が終わるまでの長い時間。響き渡るのは喉という美声楽器。黒き剣の前。チューニングによる視界合わせ。はっきりと。くっきりと。時に優しく。時に激しく。沙羅双樹の花の色。どんなに勢いが盛んな者も必ず衰える。メリハリとスタッカート。サビた鉄に込められた歴史。塗られたペンキはいつか錆びる。でも永遠にサビないメロディーの一節。変わるものと変わらぬモノ。道理により作られた共感という詩。美しき響の行方。保たれる大いなる夢と希望。その目が見つめる先にある未来という新しき物語。
2022年夏 ウルス
さいごに
いかがでしたでしょうか。「沙」。夏の砂浜。そして海を想像させてくれる素敵な漢字ですね。みなさんの周りにいる「沙」がつくあの人はどんな人ですか。もしくはご自身が持つ「沙」という物語。どんなハッピーエンドを迎えるのでしょうか。作品はopenseaでもご覧いただけます。記念日や誕生日のプレゼントにご検討いただけたら幸いです。そうそう。プレゼントの際にはぜひ本ページも併せてお伝え下さい。そして。恥ずかしいとは思いますがご自身の声でも一言お伝え頂けますと幸いです。無口もいいですが気持ちは声に出さないと伝わりにくいですからね。私を言い訳に使ってもいいですよ。
You have a great 沙 from papa & mama。
最後までお読み頂きありがとうございました。