[事例]運営なりすまし詐欺+α

はじめに

どうもウルスです。今回は真面目なお話なのでおふざけなしでまとめていきます。今回の事例は「運営なりすまし詐欺+α」。運営なりすましだけでなく、複数人の詐欺師が対応している入念にかつ複合的に準備された詐欺と言えます。そのため複数の錯誤が発生している案件です。そして実際詳細のお話を伺いましたが、自分自身が同じ状況だったとしたら回避できたのか。この問いには正直私自身も胸を張ってYESと言える自信がなかったです。

今回の件の被害者は被害額含め大きなダメージを負っているにも関わらず、今後の詐欺撲滅のために情報公開にご協力頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。この事例だけでなく詐欺師の中には入念な準備をして、かつターゲットの身辺調査や接触を事前に行っている場合もあります。今回の事例を他人事としてではなく、ご自身にも起こりうる事例としてご認識頂けますと幸いです。

詐欺の3ステップ

あらためて私が考える詐欺のシンプルな構成要素はこちらです。

この構造と今回の事例を照らし合わせつつ、状況に合わせてどんな対応をすれば相手が詐欺師かを判別できるかについても私なりにまとめていこうと思います。本サイトでは個人の防御力を高めることをテーマとしており、各タイミングで発生する「問い」を記載しています。この場合は詐欺である。という具体的状況を記憶するよりも、状況に合わせて適切な「問い」を立て、そこに誠実に対応していく。この方がより網羅的に詐欺に対応できると考えています。

詐欺の3ステップ

1.詐欺師と接点を持つ
2.(自分が)勘違いする
3.(自分が)財産を渡す

引用:詐欺の3ステップ

免責事項

本ページには対策案を記載しておりますが、いずれの対応も100%詐欺に対抗できるものではありません。また、誠実な利害関係者に疑いをかけ続けることは状況によっては取引がスムーズに進まないなどの問題もあります。そのため全ての情報認識及び対応については自己責任でお願いいたします。本情報により何らかのトラブル、被害、損失、損害等が発生したとしても、当方及び情報提供者は一切責任を負うものではない点ご了承ください。また個人情報保護の観点で一部情報は伏せて記載しております。

概要

今回の詐欺事件の概要はこちらです。

端的にまとめていますが、実際は各タイミングで被害者の錯誤を成立させるために数々のテクニックが使われています。

概要

1.被害者に事前接触
2.NFT購入希望
3.エラーと不安で別取引誘導
4.運営になりすました偽立会人(錯誤)
5.偽立会人への支払い(金品渡し)
6.NFTを預ける
7.追加支払い
8.ウイルス検知2
9.全NFTを偽立会人に預ける
10.取引相手にお金がない
11.最後の支払い
12.詐欺事件検知

特に赤い太字となっている部分が今回一番ポイントと考えます。詐欺事件は被害者の錯誤(勘違い)が起点となり始まります。そして金品の受け渡し。ここの2つのポイントを通過してしまうと、その後はなし崩しに最後の詐欺検知まであの手この手で金品を渡すよう誘導してきます。

では今回実際にあった事象を元に各タイミングでどんな視点があるかまとめていきます。被害者の方にとっては本当に思い出したくない内容であるのに情報提供をいただいた点深く感謝申し上げます。

被害者に事前接触

「あなたのNFTに興味がある」。この事前連絡があった場合、クリエイターはどう思考し行動するのでしょうか。相手が投資家か。どのくらい取引があるのか。自分の作品に価値を感じているか。他の作品のNFTを持っているか。公開SNSで連絡してきた場合はわかる範囲で相手のことを調べるかもしれません。でもこの時、既に相手があなたをターゲットと特定し詐欺のための準備として連絡を行なっている可能性もあります。

今回の事例では、事前に被害者に連絡が来ており、この後の「作品を買いたい」。この依頼の信憑性を高めるために布石を打っていた。そう捉えることができそうです。ただ、このタイミングでは相手はただ話をしているだけ。そして相手が嘘をついているかどうかを正確に確認することはできません。

NFT購入希望とエラーと不安

今回のやりとりはこちらから始まったそうです。「3つのNFTを買いたい」。この連絡に被害者が「いいよ」と答えると「買おうとしたらエラーになって不安だから買えない」そして「自分が連絡したOpenseaのMODに仲立ちしてもらおう」という形でDiscordに呼ばれたそうです。

「あなたのNFTを買いたい」。この連絡が来た場合。通常であれば既に取引サイトで取引が終わっていないか考慮する必要があります。既に商品は売られており、この問い合わせてきた人以外の人は、何も言わずに買っているはずです。そして運営トラブルなら運営に連絡がいく。

ではこのタイミングで考慮すべき問いはどのようなものでしょうか。

問い

・なぜ個別DMなのか
・なぜ私なのか
・彼は本物か
・彼が本物だと証明する方法は何か

これらの問いを出し。それに対して調査してみる。彼本人に質問するのはあまりお勧めしません。自分で考える。もしくは第三者に聞く。この方が客観性を保たれるので良いと思います。

運営になりすました偽立会人

 

(以下は検討、調整中)

もう少し人に合わせた視点に分類した方がクリエイター、投資家目線での錯誤を防げそう。今だと網羅的すぎて読み手が論点を理解できないかもしれない。

運営なりすましと偽立会人(錯誤)

外部情報の細かいところで信じるまでの状況を整理

特に運営であると認識させた手法が結構細かいので細部まで整理

実際に運営側に問い合わせをしてもわからない場合もある

あとは、ないとは思うが運営内に内通者がいる場合も考慮してもいいかもしれない(ここまでくると名誉毀損リスクあるので運営名は伏せておいた方がいいかも)

ここに記載以外のところまで一旦疑ってみることが対抗策として価値あるなら、あらゆるパターン(そんなとこまで考慮するのかという視点であっても一つの価値となりえる可能性。そこまで人を疑うのかというレベルまで記載して、そこから単純な対抗策に落とし込んだ方がこのページを一気に読むだけで、人を疑うレベルが上昇。かつ。最終的なシンプルな対抗策の体得がスムーズかもしれない。

偽立会人への支払い(金品渡し)

NFTを預ける

追加支払い

ウイルス検知2

全NFTを偽立会人に預ける

取引相手にお金がない

最後の支払い

詐欺事件検知

情報公開と情報まとめ

 

その他の対抗策

・対談による追加対抗策情報

・全国のサイバー犯罪問い合わせ先

・国際的なサイバー犯罪問い合わせ先

・社団方針などの詐欺被害対策組織のリスト

過去のサイバー犯罪とその回収履歴

・回収などのアプローチ検討(受け渡し自体は成立している状況下でどうやって回収する方法があるかのパターンや事例記載)

-詐欺撲滅「Evil World」

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